

都庁の仕事
(各局紹介)
教育委員会は、教育の政治的中立性と継続性・安定性を確保するため、知事から独立した機関として、都議会の同意を得て任命された教育長と5名の教育委員により組織されています。この教育委員会の事務を補助執行するための事務局として教育庁がおかれ、都内約140万人の子供たちの健やかな成長を公教育という側面から支えています。
東京都教育委員会は、子供たちが、知性、感性、道徳心や体力を育み、人間性豊かに成長することを願い、
の育成に向けた教育を重視しています。また、学校教育及び社会教育を充実し、誰もが生涯を通じ、あらゆる場で学び、支え合うことができる社会の実現を図ります。そして、教育は、家庭、学校及び地域のそれぞれが責任を果たし、連携して行われなければならないものであるとの認識に立って、全ての都民が教育に参加することを目指していきます。
「東京都教育ビジョン(第5次)」は、令和6(2024)年度から令和10(2028)年度までの5年間を計画期間とし、東京都教育委員会が取り組むべき基本的な方針と、その達成に向けた施策展開の方向性を示す「教育振興基本計画」(教育基本法第17条第2項)として策定しました。とりわけ、変化の激しい現代社会では、本ビジョンを都内公立学校の教職員をはじめとする全ての教育関係者の“羅針盤”として、これから目指すべき方向性を共有していくことが不可欠です。
東京が目指す教育のために取り組むべきこととして、「自ら未来を切り拓く力の育成」「誰一人取り残さないきめ細かな教育の充実」「子供たちの学びを支える教職員・学校の力の強化」の3本の柱を掲げ、その達成に向けた12の「基本的な方針」と30の「今後5か年の施策展開の方向性」を示しています。学校、家庭、地域、区市町村、関係機関等が連携して、「誰一人取り残さず、すべての子供が将来への希望を持って自ら伸び、育つ教育」の実現を図っていきます。
CONTENTS
令和7年3月時点
学生時代に外国につながりのある母親の家庭教育について研究し、多様な文化や背景を持つ人々が集まる東京でその知見が活かせると感じたことがきっかけです。また、NPOやベンチャー企業、海外でのインターンシップを経験し、社会課題の解決には行政との連携が不可欠であると実感しました。進路に迷いましたが、東京都の国際的な注目度や多様性、多文化共生の推進体制の観点から、自分の仕事を通じて、都民だけでなく国内外に大きな影響を与えられると考え、最終的に東京都で働くことを決めました。
都内公立学校におけるグローバル人材育成施策の一層の充実を目指し、関係機関との連携の下、施策の企画・立案を行っています。その中でも、国際教育企画課国際教育推進担当では、使える英語力と豊かな国際感覚を育成する教育の推進及びグローバル・リーダーの育成に関する業務に取り組んでいます。具体的には、GE-NET20指定校及び英語教育研究推進校事業や都立高校向けオンライン英会話学習事業、生徒及び教員への英語資格検定試験受験支援、海外大学等進学支援事業等を実施しています。また、文部科学省関連調査における都内各区市町村や都立学校からの回答集約も担当しています。これらの業務を通じて、都内の中高生の国際感覚の育成や英語力向上に寄与しています。
印象的だったのは、都立高校の生徒向けオンライン英会話事業の視察です。初めはためらいがちだった生徒達が、徐々に1対1の講師との会話に慣れ、身振り手振りを交えたり、会話をゆっくりにしてもらうよう促したりして、創意工夫しながら会話を繋げようと努力する姿勢に感動しました。また、海外大学進学・留学フェアという企画では、事業者や複数の海外大学と連携し、生徒や保護者に最新の進学・留学情報を提供しました。当時の新規事業の一環で調整が難しい場面もありましたが、参加者から「進路について視野が広がった」「留学の不安が解消された」というフィードバックをもらい、生徒が世界に羽ばたくきっかけを作れたと実感できました。
東京都で働いて実感する魅力は、若手職員でも全国的に前例のない事業や、大規模事業の立案・調整に携われることです。また、東京都全体の生徒・教員に教育機会を提供でき、生徒の未来に直接貢献できる点にやりがいを感じています。今後は、英語力や業務効率化スキルをより高め、自分自身がどこでも通用するグローバル人材として成長していきたいと考えています。さらに、教育分野だけでなく、分野横断的に東京都の国際業務に携わり、国際都市・東京の発展に貢献していきたいです。
出勤
メールをチェックし、情報収集
学校からの問い合わせ対応
委託事業者との打合せ
オンライン英会話事業で扱う資料の校正
教育庁の先輩とランチタイム
担当内打合せ
移動
都立高校での事業視察
移動
民間シェアオフィスでテレワーク
視察記録の整理
学校への各種企画開催通知案等の書類作成
退勤
令和4年3月時点
学校や保健所など栄養士として働くことができる場所がたくさんあるのが東京都の魅力だと思います。私自身、食べることが好きで、「食」に興味があったことと、子供たちの健康を「食」で支えていきたいという思いから、学校で栄養士として働いてみたいという思いが強くなりました。学生時代に、先輩の学校栄養職員の方のお話を聞いて、東京都は自校式給食の学校が多く、子供たちと関わる機会もたくさんあり、様々な食育活動をすることができることを知り、東京都で働くことを志望しました。
現在は中学校の学校栄養職員として、給食の運営・管理、食に関する指導を行っています。安心安全な給食を提供するためには、日々の衛生管理がとても重要です。食中毒やアレルギー等の事故が起きないように、衛生管理には特に気をつけています。現任校では給食の献立を自分で考えます。献立作成時には、生徒が望ましい食習慣や食文化を体得でき、日常の食事のモデルとなるようにしています。献立のねらいを明確にし、使用する食材もそれに合わせた内容にしています。毎月の献立に「郷土料理」「世界の料理」「行事食」「教科等とのコラボ給食」等を取り入れ、生徒が食事に関する興味と関心を深め、喜んで食べる楽しい食事であるように心がけています。また、毎日の給食は学校のホームページに掲載しています。
栄養教諭実習で一週間ほど小学校に行って、食に関する授業などを行いました。授業そのものや準備するまでの過程で、子供への接し方や仕事の進め方等、現場でしかできない貴重な体験をすることができました。大学での大量調理実習の授業も今の仕事に活きていると感じます。給食室の規模や調理員の能力等を考えながら、献立作成から給食提供までを行ったことは、今の仕事に直結しています。
学校栄養職員の魅力は、自分が一から考えた献立で子供たちの成長を支えることができることです。職場に配属されている栄養士は一人なので大変なこともありますが、子供たちから「おいしかった!」と言ってもらえると、自分の活力になります。また、現任校は統合一年目の学校です。入都二年目で統合に関する様々な業務に携われたことは、自分のキャリアアップにつながりました。現任校のある区は、学校でのICTの活用が進んでいます。今後はWebサービス等を活用して食育活動を行っていきたいです。
出勤
その日の献立やアレルギー対応の確認
調理室へ納品された食材の確認、食数確認等を行う
事務作業
発注や変更などの業者への連絡、伝票処理、昼の放送の「給食メモ」原稿づくり
給食の味見、最終確認、検食の盛り付け
給食指導
クラスを回って、生徒へ声掛け
昼食
献立作成や会計管理等
調理員と打合せ、来週分の献立の調理手順を確認
休憩
掲示物作成・ホームページの更新・給食記録をつけるなど
退勤