

都庁の仕事
(各局紹介)
会計管理局は、東京都の会計事務をつかさどる組織として、行財政運営を支え、会計の適正性・透明性の確保に努め、都民への説明責任を果たすため、以下の取組を行っています。
適正な会計事務を確保することは、都政運営の基礎です。会計管理局は、都民から預かった公金が適正に支出されるよう、会計書類を審査するとともに、都庁各局・事業所に対する会計実務に関する研修や検査を通じ、きめ細かい会計指導を行っています。
会計管理局では約6兆円の公金を管理しています。公金管理にあたっては、社会経済動向や金融情勢の先行きに特段の注意を払いつつ、迅速かつ的確なリスク対応を行いながら、安全性を最重要視し、流動性を十分に確保した上で、柔軟かつ効率的な保管・運用を行っています。令和5年度の運用収入は約21億円となりました。
東京都は、平成18年度から全国で初めて、複式簿記・発生主義会計の考え方を加えた新公会計制度を導入しています。この制度により、ストック情報やコスト情報を把握するとともに、都民に対する一層の説明責任を果たしています。また、新公会計制度の更なる活用促進に向け、自治体間連携の強化を図るとともに、庁内への情報発信や支援に取り組んでいます。
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令和6年3月時点
限られた人々だけではなく、世代を越えた老若男女全ての人々を対象に産業・福祉・教育など様々なサービスを提供できるのは、行政の立場からだけではないかと考え、就職先として選んだのが公務員でした(ちなみに、中学校の卒業アルバムでは、将来の夢として「国家公務員」を挙げていました笑)。その中でも、東京都は国家レベルの予算や職員数などを背景に影響力のある先進的な取組ができる点、自分の希望で全く異なる部署へ異動できる可能性がある点、転居を伴う転勤が基本的にない点などが、より魅力的に感じたところです。
公金管理課では、都民・事業者の方々が東京都に納めたお金を、実際に支払をするまでの間、安全性及び流動性を確保した上で効率的に保管・運用する業務を行っています。その中で、私は公金を預ける金融機関の経営状況について、日常的・定期的に情報収集を行い、会議を開催して外部の専門家の方々にも意見を聴きながら、健全性に問題がないかを分析しています。そのためには、金融や会計に関する知識が必要不可欠であり、当初は四苦八苦していましたが、大学時代に学んだ記憶を呼び起こしつつ、毎日金融情報に触れたり、金融業界に長く籍を置いていた職場の大先輩から指導を受けたりして知見を広げていきました。引き続き、習得した知識を活用しながら経営実態の把握に努め、公金の保管・運用に係るリスク管理が万全となるよう業務に励んでいきたいです。
2022年度に国際競争力強化プロジェクトの一環として、米国出張に行ったことが印象に残っています。通常業務を行いながら、どこで誰に何を聞くかなどを決めるのはもちろんのこと、宿泊先や移動手段などあらゆるものを決められたルールの中で手配するのは想像以上に大変で、とても勉強になりました。また、現地でのミーティングでは、東京都の看板を背負っていないと話が聞けないような立場の方々とも面会し、米国の自治体における公金管理に係る基本的な考え方を聴くことができたなど、有意義な意見交換となったと感じています。帰国後に職場で実施した報告会も含め、貴重な体験をすることができました。
「育児」と「仕事」の両立を支援する充実した制度と、職場におけるライフ・ワーク・バランスへの理解と支えがある点が魅力の一つだと思います。実際、私も育児休業を半年以上取得し、産まれて間もない我が子の日々成長する姿を妻とともに見守ることができるなど、かけがえのない時間を過ごすことができました。今後も「ライフ」の充実が「ワーク」の質を高めることに繋がる好循環を意識しながら、常に「自分の頭で考え」、都民のため、そして家族のために、質の高い仕事で都政に貢献できる職員へと成長していきたいです。
・預金先金融機関の決算情報収集 ・分析手法の改善に向けた対応検討
・預金先金融機関の分析及び分析内容の調整 ・分析結果における妥当性を外部の専門家へ確認・意見聴取(会議開催)
・預金先金融機関の決算情報収集 ・分析手法の改善に向けた対応検討 ・国際競争力強化プロジェクトのテーマ・訪問先・ヒアリング項目検討、訪問先調整
・預金先金融機関の分析及び分析内容の調整 ・分析結果における妥当性を外部の専門家へ確認・意見聴取(会議開催) ・国際競争力強化プロジェクトの宿泊先・移動手段の検討、訪問先の情報収集
・国際競争力強化プロジェクトの契約手続き、ヒアリング内容精査、米国出張
・分析手法の改善に向けた対応検討状況の整理
・国際競争力強化プロジェクトの報告書作成、報告会の実施
・年度総括及び次年度への課題整理
その他 市場データの日常的監視、会議委員の選任 等