

都庁の仕事
(各局紹介)
令和5年4月に新設された当室のミッションは、再び東京ひいては日本が世界で輝くために、スタートアップと金融の力で、社会課題の解決と産業振興の好循環を生み出し、日本全体の経済成長につなげ、その成果を都民に還元することです。そのために大きな「Team Tokyo Innovation」を創っていきます。「グローバル」、「オープン&フラット」、「ワンチーム」をキーワードに各局と協働し、全庁的な展開を図るとともに、国、自治体、経済団体、金融関係者等、海外を含め、あらゆるプレーヤーと一体的な取組を推進していくこととしています。
スタートアップと共に新しい時代を切り拓き、東京の課題解決と成長につなげる取組を徹底的に進めていくための新たな東京の戦略「Global Innovation with STARTUPS」。この戦略に基づき、世界のプレーヤーが交流する一大拠点「Tokyo Innovation Base」の構築やグローバルスタートアップイベント「SusHi Tech Tokyo」の開催、海外ベンチャーキャピタルやアクセラレータの誘致、スタートアップを生み出す支援、アントレプレナーシップの育成、都庁各局と一体となった官民協働の取組など、世界一スタートアップフレンドリーな都市を目指し様々な施策を展開しています。
日本最大級の
グローバルスタートアップイベント
「SusHi Tech Tokyo」
東京が世界をリードする国際金融都市の地位を取り戻すため、国や民間等と連携しながら、金融の活性化に向けた取組を推進しています。国際金融を取り巻く環境は大きく動いています。その環境変化に的確に対応し、国際金融都市としての東京の地位を 確立していくため、「『国際金融都市・東京』構想2.0」を策定しました。新たな「構想」において、①グリーンファイナンスの推進②金融のデジタライゼーション③多様な金融関連プレーヤーの集積を3つの柱として施策展開を図っています。
『国際金融都市・東京』構想2.0
世界で一番ビジネスがしやすい環境を整備するため、大胆な規制・制度改革を実行する特区制度を活用するとともに、世界から資金・人材・企業等を集める国際的ビジネス拠点の形成に向けた取組を推進しています。海外窓口「Access to Tokyo」による東京への進出の関心を促す取組、進出を希望する企業への無償コンサルティングサービス、外国企業や外国人起業家からの幅広い問合せに英語で対応するビジネスコンシェルジュ東京、法人設立に係る複数の行政手続きに一か所で対応する東京開業ワンストップセンターまで、外国企業の東京でのビジネスを、切れ目なく丁寧にサポートしています。
Invest Tokyoロゴ
CONTENTS
令和6年3月時点
「これから東京はもっと魅力的な街になるんだ。」
これは、私が大学時代に都政の長期計画を読んで抱いた印象です。計画には、災害対策やスポーツ振興、環境政策等、テーマごとに目指す姿と具体的な取組がまとめられており、都職員の仕事がいかに様々なフィールドに及んでいるかを実感するとともに、それらの取組の先に、東京に住む・訪れる・働く全ての人々が笑顔で暮らす、明るい未来を想像できました。このような未来への希望を一人でも多くの人に感じてもらえるよう、私も一員となって貢献したいと考え、都職員を志望しました。
スタートアップ・国際金融都市戦略室は令和5年4月に新設され、私が所属する課では、スタートアップ戦略「Global Innovation with STARTUPS」に掲げる「10×10×10のイノベーションビジョン」、つまり「5年間でユニコーンの数、起業の数、官民連携の数をそれぞれ10倍に引き上げる」という目標の実現に向け、異次元のスピードでスタートアップを盛り上げる取組を展開しています。
イノベーションを起こす“場”を民間企業の方と一緒にアイデアを出しながらつくったり、スタートアップと対話しながら一緒に都政現場の課題を解決したりと取組は多岐にわたりますが、中でも私は、アントレプレナーシップ(起業家性)の育成に向け、学生や若者とスタートアップとの交流を生み出すイベントの企画・運営等を担当しています。
東京2020大会時に、職員が各競技会場に分散することを見据え、いかに迅速に情報共有を行えるかが課題でした。今でこそ当たり前に活用されているオンラインコミュニケーションツールも当時はセキュリティの観点等から使用が制限されており、この課題を解決するにはどうしたら良いか、局内外の関係者と日々検討を重ねました。当時前例のなかった遠隔会議を実現できた時には大きな達成感がありました。また、大会後のレポート作成にあたっては、スポーツインフラの整備やボランティア文化の定着等、大会に向けた多面的な取組がレガシーとして発展していることを効果的に発信すべく、チームのみんなで議論しながら誌面編集に工夫を凝らしました。
都職員の仕事は多種多様で、異動があるとまるで転職したように業務内容が変わるため、都度知識の習得が欠かせません。また、私が経験してきた東京2020大会やスタートアップ支援のように前例のない業務も多く、日々試行錯誤の連続ですが、同時に国や他の自治体、民間企業等、国内外の様々なプレーヤーと連携しながら多様な価値観や文化に触れ、多角的な視点を養うことができるのは大きな魅力だと考えています。今後も様々な業務に挑戦して経験を培い、都政全体を俯瞰できる広い視野で何事にも柔軟に対応できる職員を目指したいです。
出勤
メールチェック、スタートアップ関連ニュース等最新情報の収集
1日のスケジュールを確認
イベントで使用するプレゼンテーション資料の作成
昼食、Tokyo Innovation Base (TIB)※に移動
※東京からイノベーションを巻き起こすことを目指し、
国内外からスタートアップやその支援者が集い交流する一大拠点
(午後はTIBにて業務実施)
イベント開催に向けた備品等準備、レイアウト調整等
イベント広報に関する検討資料作成
庁内オンラインミーティング
関係各局で事業の進捗状況を共有、課題や連携方法等について検討
スタートアップ関連団体とのオンラインミーティング
イベント開催に向けた調整状況の共有、今後の進め方等について議論
打合せを踏まえ課題等について検討
翌日の予定確認、進捗管理等
退勤