東京都職員採用

都庁の仕事
(各局紹介)

都庁の仕事:7分野

すべて
福祉・保健医療
産業・労働・経済
環境
教育・文化
都市づくり
財政・税務
その他

各アイコンを選択すると絞り込みができます

福祉局

福祉サービスで都民生活を支え、
誰一人取り残さない社会を実現する。

福祉局

事業概要

福祉局は、すべての都民が地域の中で安心して暮らせるよう、出産・子育てから高齢期まで、ライフステージ全般にわたる様々なニーズに対応し、誰一人取り残さない社会の実現を目指しています。子供と子育て家庭への支援、障害者や高齢者への支援、生活保護やホームレス対策、福祉のまちづくりの推進などの施策を実施しているほか、社会福祉施設等に対する指導検査にも取り組んでいます。

1.子供家庭への支援

地域のつながりの希薄化などにより、地域や家庭の「子育て力」が低下し、いわゆる「育児の孤立化」が進んでいることや、子育てに不安を抱える家庭が増加していることなどが指摘されています。
また、保育所などに子供を預けたいと希望しながら預けられない状況や、仕事と子育てを両立できる環境の整備が必ずしも十分でないことなどから、子供がほしいという希望が叶えにくくなっています。東京都は、令和2年3月に策定した「東京都子供・子育て支援総合計画(第2期)」(令和2~6年度)に基づき、保育サービスの充実、妊娠・出産・子育ての切れ目ない支援体制の整備や特に支援を必要とする子供や家庭への対応強化など、子供・子育て支援の多様な施策を展開し、地域で安心して子供を産み育てられる社会を目指しています。

児童虐待防止に係る普及啓発キャラクター
「OSEKKAI(おせっかい)くん」

2.高齢者への支援

都内では、2040年には都民の約4人に1人が高齢者となる超高齢社会を迎え、要介護高齢者や高齢者のみの世帯が増加することが見込まれています。福祉局では、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できる社会を実現するため、医療と介護、生活支援サービスなどを切れ目なく提供していく地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいます。具体的には、特別養護老人ホームなどの介護サービス基盤や高齢者向け住まいの充実を図るとともに、必要な介護人材の確保などを進めています。
また、認知症高齢者の急増も見込まれることから、認知症の人と家族が地域で安心して生活できるよう、区市町村や関係機関と連携した総合的な認知症施策を推進します。

普及啓発パンフレット
「知って安心 認知症」

3.障害者(児)への支援

東京都は、「全ての都民が共に暮らす共生社会の実現」、「障害者が地域で安心して暮らせる社会の実現」「障害者がいきいきと働ける社会の実現」を基本理念に掲げ、「東京都障害者・障害児施策推進計画」に基づき、障害者施策の総合的な展開に取り組んでいます。
平成30年10月に「東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例」を施行し、障害者への理解を促進し、社会全体への普及啓発を進めるとともに、令和4年9月には「東京都手話言語条例」を施行し、手話を必要とする方も安心して生活することができる共生社会の実現を目指しています。
また、障害者の地域での生活基盤を整備するため、グループホーム・通所施設等の設置促進、就労支援の充実・強化など、様々な施策を推進しています。

障害者差別解消条例普及啓発
パンフレット

4.生活福祉の推進

都民の生活を支える様々な福祉施策を推進しています。
生活に困窮している都民の方のそれぞれの状況に応じた生活安定に向けた支援に取り組んでいます。また、地域住民の福祉推進を行う区市町村への支援を行っています。
さらに、ユニバーサルデザインの考え方に立ち、障害者や高齢者を含む全ての人が安全、安心、快適に暮らし、訪れることができる福祉のまちづくりを推進しています。
高齢者の増加等に伴う福祉人材の需要増加に対応するため、質の高い福祉サービスを提供できる人材の確保・育成・定着なども行っています。
このほか、心身障害者への医療費助成や医療費助成を行う区市町村への支援も行っています。

「TOKYO福祉のお仕事アンバサダー」の
ハローキティ

都庁の仕事:7分野

すべて
福祉・保健医療
産業・労働・経済
環境
教育・文化
都市づくり
財政・税務
その他

各アイコンを選択すると絞り込みができます

CONTENTS

人を知る

職員紹介

本来の「自分らしさ」に近づくお手伝い 西沢 美紀 福祉局 少子社会対策部 多摩児童相談所 【心理】2019年入都 臨床心理学コース

令和4年3月時点

入都動機・きっかけ

大学・大学院で心理学を学び、実習にも参加する中で、社会には生きていく上で困った時に頼ることのできる公的な制度がたくさんあってもその制度を知らなかったり、繋がる手段を持たないために支援が行き届きにくい人がいることを知りました。そこで、支援を必要としている人がその人にあった支援に繋がるためのお手伝いができればと思い公務員を目指すことにしました。なかでも東京都は心理職の活躍できる分野が児童福祉や精神保健等、幅広い点に魅力を感じ志望しました。

今の部署の仕事について

児童心理司として児童相談所で働いています。児童相談所では18歳未満の子供に対する虐待や非行、育成、障害に関する相談に対応しています。児童心理司の役割は子供との面接や心理検査を通して、心理学的観点から子供の心の状態や能力、性格傾向などの理解に努めることです。そして分かったことについて子供自身や保護者、関係機関とも共有しながら、子供や家庭に必要なケアや支援について考えています。

西沢 美紀

学生時代の専攻や勉強は
どう活きているのか

西沢 美紀

実際に仕事を始めてから学ぶことも多いですが、学生時代に勉強していた心理学に関する基本的な知識はベースとなっています。また実習を通して出会った方々から教わった「人の言動の背景にはその人にとっての意味があること」「自分が認められているという感覚が自分らしく生きるための大きなエネルギーとなること」は心に留めながら業務にあたっています。

働いて実感する魅力と
やりがい、将来像

明確な正解がない中で、人の傷つきに触れながら対応する難しい仕事ですが、関わりの中で親子の肩の力が少し抜けたり、傷ついた子供が本来の自分らしさを取り戻していく場面に立ち会えた時にはやりがいを感じます。東京都は大きな団体である分、経験豊富な上司が身近にいて、研修制度も充実しているため、専門性を磨く機会が持ちやすい点が魅力です。様々な思いをもって相談に来られた方の生きやすさに少しでも繋がる支援ができるよう、今後も研修や周りへの相談を通して心理職としての引き出しを増やしていきたいと思います。

西沢 美紀

ある1日の流れ

出勤
メール確認

療育手帳判定
(知能検査や様子の観察、保護者からの話をもとに医師とも話し合い総合的に判定)

昼食

一時保護所へ出張、児童と面接
(面接や心理検査を通して子供の状態像の理解に努める)

帰所、面接記録の整理

退勤

経歴

2019年
入都
福祉保健局 少子社会対策部 多摩児童相談所 心理指導担当
笑顔の子供と保護者を増やす 石田 梓 福祉局 少子社会対策部 足立児童相談所 【福祉】2017年入都 人文学部 教育福祉学科

令和4年3月時点

入都動機・きっかけ

学生時代、児童養護施設職員を志し、社会福祉士の取得に向けて実習を行いました。その時に初めて見た児童相談所の現場で、実習担当の児童福祉司が担当している子供達と丁寧に関わっている様子や保護者と様々なやり取りを諦めないで続けている様子を見て「私もこんな大人になりたい」と思いました。また、職場の雰囲気も良く、このように全職員で暖かく子供たちを見守り、関わる大人の仲間入りをしたいと思ったことがきっかけで、東京都児童相談所での勤務を希望するようになりました。

今の部署の仕事について

児童相談所では子供に関する様々な相談を受け付けています。報道で児童相談所を目にするのは虐待の事件が多いかと思いますが、実際の対応は虐待だけではなく非行・養育困難・育成・障害等多岐にわたります。児童福祉司は、通告や相談のあったことについて他職種(児童心理司や医師等)の職員と共に調査とアセスメントを行い、今後の方針を立て、立てた方針に沿って支援や指導を展開していきます。
私は地区担当児童福祉司として保護者から子供の養育についての相談を受け児童心理司と一緒に面接を行って課題を解決するお手伝いをすることや、必要な子供の一時保護をすること、子供が施設入所した後の家族再統合に向けての準備等と、様々な業務をしています。子供と保護者、所内での連絡、関係機関等様々な物事のつなぎ目の役割を担います。

石田 梓

学生時代の専攻や勉強は
どう活きているのか

石田 梓

児童相談所では、社会福祉・心理の分野で学んだ知識を活かすことができます。学生時代に行っていた学習ボランティアや保育所・学童・障害児デイキャンプ等、それぞれのアルバイトでの経験も役に立っています。入都後に社会経験の不足を感じることもありましたが、知識として社会システムを知っていることは、保護者とのやり取りにおいて役立ちました。また、幅広い年齢層の子供と関わるよう意識してアルバイトやボランティアの経験を積んだことで、担当児童との関わり方や保護者の困りごとを想像することに大変役立っていると感じます。

働いて実感する魅力と
やりがい、将来像

人口が多い東京都では、毎日新しいご家庭との出会いがあります。その出会いが、ご家庭にとっては望んでいることと望まないこと両方ありますが、少しでも子供や保護者の方にとって良いことに繋がるように、担当者だけでなく児童相談所の職員が一丸となって考えて対応しています。東京都児童相談所では対応件数が多いことで様々なノウハウが蓄積されていること、経験年数の多い先輩職員に相談できる体制が何重にもあるのでとても心強いです。将来憧れの先輩方の一員に私もなれるように、まずは精神保健福祉士の取得を目指しています。

石田 梓

ある1日の流れ

出勤
メールや不在時の伝言を確認

所内消毒、保護者との面接
一時保護中の児童の保護者と面接を行い、調査をする

一時保護所訪問
一時保護中の児童との面接、職員との情報共有を行う

帰所・昼食

子供に関する相談を受け、今後の対応を相談

担当ケースの関係機関や保護者への電話

在宅指導中の児童と保護者の来所面接を行う

経過記録の入力

退勤

経歴

2017年
入都
福祉保健局 少子社会対策部 小平児童相談所
地区担当児童福祉司として相談援助業務
2020年
福祉保健局 少子社会対策部 足立児童相談所
地区担当児童福祉司として相談援助業務