公務員も視野に入れて就職活動をしていた際に、東京都のホームページを見て、ICT職を募集していることを知りました。公務員でICT職を募集しているところが他にあまりなく、どのような仕事があるのか興味を持ちました。特にスマートスクールプロジェクトでは、地理的な制約に対して、質の高い教育を実現するための取り組みなど、あらゆる方に利用されるデジタルツールの提供や運用に携われる仕事ができると思い、志願しました。
私はデジタルサービス推進課の各局支援担当という部署で、『RPA※1』『AI-OCR※2』というシステムのライセンス管理や各局の業務への導入支援を担当しています。どちらのシステムも業務で活用することで、日々の業務の省力化・効率化を図ることができると実感しています。システムの運用管理に加え、庁内各局でシステムの利用が進むよう、システム操作研修の実施や、導入開始までの手順など利用に関する掲示板を作成するなど、活用促進に向けた情報発信を積極的に行っています。
※1 RPA:人間がパソコンで行う作業をプログラムにより自動処理させる技術
※2 AI-OCR:紙に書かれた情報を読み取り電子データ化する技術
RPAの操作研修会の企画・運営業務です。研修会は庁内向けに月に1度実施していました。開催までには、研修内容、研修時間、開催日程、参加者を募る方法など、開催までに決めることが多く、打ち合わせの日程調整や開催場所の確保などに苦労しました。開催すると、毎回満席となる状況であり、また研修受講後すぐに所管でシステムを導入されるなど積極的に業務に活用されており、やりがいと充実感がありました。
庁内のDXに貢献することは、都政のQOSが向上することに繋がり、都民のQOLを飛躍的に向上することに繋がると思います。東京都のICT職の仕事は、都民の方の日々の暮らしの向上に貢献できる、やりがいの大きい仕事です。今後の目標は、ICTの知識を学び、自らの専門性を高めることで、都のデジタル化の推進に寄与していきたいと思っています。「ICTの知識もあり、都庁の行政の仕事もわかる」そんなマルチな職員になることが私の目標です。
デジタルサービス推進課各局支援担当では、庁内各局のデジタル化のサポートを行っています。都庁のデジタル活用は、既存の取組を更に加速させていく必要があり、庁内業務のデジタル化を進める動きは、デジタルサービス局内外でかなりの勢いで増えてきています。各局支援担当では、業務の効率化、DXについて相談があった各局の職員と打ち合わせを行い、業務の内容について、ヒヤリング(実際にその業務を見たり、所管の担当者から聞いたり)して、それぞれの業務に即したデジタルツールの導入の提案や利用のサポートを行います。それにより、依頼のあった職場の業務の効率化・DXの実現をサポートしています。